レビュー RAZER Blade Stealth 2017

RAZER Blade Stalth 2017 を購入してから1か月ほどが経過しましたので、レビューしてみます。

WELCOME TO THE CULT OF RAZER

閉じた状態

閉じた状態

※もう1か月使っているので、多少の汚れはご勘弁を。サイズ感が分かるようにコミックを隣に置いてみました。

まず、Windows PCのわりにシンプルで洗練されたデザインが目を引くところでしょう。アルミ削り出しの筐体はブラック(写真)とガンメタリックの2種類から選択でき、背面にはRazerのシンボルがしっかりとあしらわれています。

真正面から

真正面から

閉じた状態で厚さは15mmないくらいとかなり薄く、そして1.25kgと、13.3インチPCのわりには軽い部類に入ります。

左側

左側

左から Thunderbolt™3(USB-typeC/電源供給兼)、USB3.0(SuperSpeed)、ヘッドフォン/マイク複合ジャック。USB-typeAの口が欲しい!というケースにもちゃんと対応してます。

右側

右側

こちらは左からUSB3.0(これもSuperSpeed)、HDMI2.0。フルサイズのHDMIポートがあるのは、セミナーなどで登壇する際に非常に重宝します。

裏側

裏側

ラバー製の足がちょっと汚れてますが、これのおかげでデスクの上で滑ることなく利用可能となっています。ゲーマーにとっては非常に重要なパーツなのでは?

そして見えているファンは吸気ファンとなっていて、排気はスピンドル側にある排気口から出ていくことになります。かなり排熱に気を使った構造です。

開けてみる

開けてみる

ほとんどUSキー配列のMacBook Proと同じようなレイアウトですね。キーボードはMacBookに慣れている方ならばあまり違和感を覚えないような打鍵感となっていますが、幾分フィードバックが強めな気がします。

Macと違うのは、Touchバーがあるはずの場所にファンクションキーが並んでいるところでしょうか。電源ボタンはキーボード上部中央にわかりやすく配置されています。

トラックパッドはほぼMacBook Proと同様の操作感となっており、3本指スワイプの挙動もWindows10からかなりMacOSに寄せてきています。

キーボード両脇についているスピーカーについては、ぜいたくを言わなければ十分納得できるクオリティですが、より本格的なオーディオを楽しみたい場合はRazer TIAMAT 7.1 v2あたりで「Razer寄せ」してみるのがよさそうです。

ディスプレイはQHD(3200×1800)のIGZOタッチディスプレイとなっており、ゲーミングPCを標榜するだけあってハイクオリティです。

七色に輝くRazer Chroma™

七色に輝くRazer Chroma™

キートップはRazer Chroma™と呼ばれるライトアップ機能によって常に七色に光り輝いており(設定変更でカスタム可能)、暗所でもキータイプに支障が出ないようになっています。これこそRazerならではの粋な仕様ですね。

背面

背面のRazerシンボルもグリーンに光ります。

スペックとバッテリー

私が利用しているモデルは256GB SSDのものとなります。CPUはIntel Core i7 7500U(第7世代/デュアルコア)、メモリは16GBを搭載。ちょうどMacBook Proの13インチ版に似た性能ですが、メモリだけ倍積んでいる感じになります。

バッテリーは9時間稼働可能ということになっていますけど、実際のところ6時間程度の稼働という感じです。利用の仕方によって多少の前後はありそうですけど、目安としてそのくらいです。

グラフィック性能

内臓しているグラフィックチップは Intel® UHD Graphics 620 となっており、正直単体ではそんなに期待できるものではなかったのですが、Minecraftをプレイするくらいであれば全然問題ありませんでした。

なお、Thunderbolt™3でRazer Core v2を接続することで、グラフィックボードを外付けできるというキワモノな仕組みが存在します。

そのRazer Core v2ですが、公式サイトによると「 NVIDIA® GeForce® GTX 10 シリーズおよび AMD XConnect™ 対応 Radeon™ RX ボードを含む最新グラフィックスチップセットに対応。」とのことで、MacBookっぽいUltraBookがゲーミングシステムに早変わりするというわけです。

総評

筐体に指紋が付きやすいのが弱点ですが、アプリケーション開発にも耐える硬派なスペック、シンプルなデザイン、美しく見やすいディスプレイと、Web系エンジニアにとって決して悪くない選択であると感じました。

UnixではないというWindowsならではの厳しさがあるかもしれませんが、Unixを手元で触らないエンジニアリングスタイルを確立してしまえば、何ら困ることはありません。Unix/Linuxはクラウドにお任せして、手元ではWindowsを使うというやり方は案外楽なものですよ。ぜひVSCodeとChocolateyをお忘れなく。

え、iOSアプリの開発?それはMacを使ってくださいw

書評 Azureテクノロジ入門2018

遅ればせながら、新年おめでとうございます。

さて、昨年末にAzureの風雲児であるところの@myfinder氏より献本いただきました。改めてお礼申し上げます。ありがとうございます。

本書について

2016年11月に出版されたAzureテクノロジ入門2016の改訂版となります。

もともとAzure関連の技術書は数少ないのですが、本書はその中でも入門者・初学者向けの位置付けとして発売されています。索引まで含めて233ページとなっており、定価は2500円と、技術書としてはかなり安価です。

著者陣はほぼ日本マイクロソフトの現任エバンジェリストやアーキテクトなどで占められており、マイクロソフトがいかにAzureというプロダクトを重要視しているかがわかります。

本書の目次

  1. Azureの基本と全体像
  2. AzureのインフラとIaaS ~ 仮想マシン、ストレージ、ネットワーク
  3. データベースと分析サービス
  4. 開発者のためのPaaS ~ Azure App ServicesとAzure Functions
  5. アイデンティティ管理と認証・認可
  6. 地上に広がるハイブリッドクラウド ~ Azure Stack

書評

表紙に「Azureを知るための最初の1冊!」「さらに進化したAzure全体像がよくわかる!」と書かれているのですが、まさにその通りの内容です。

そこそこAzureを使っている立場からすると、2章と5章は順序が逆でもいいかもしれないな、と感じました。AzureにおいてはそのくらいにID管理(Azure Active Directory 通称Azure AD, AAD)が肝となりますし、IaaSについてはAzureのPaaS/SaaSについて理解してからフォーカスするくらいでも遅くないと思います。

とはいえ、各章は初学者にもわかりやすいよう図解が多く用いられており、概念を理解する上で非常に心強い一助となることでしょう。すべて通読する必要はなく、手始めに利用する予定のあるサービスに応じて、必要な個所だけピックアップして読むのがおすすめです。ある程度ユースケースをカバーできたら、今度は通読してAzureの可能性をもっと広く学習することができます。

また、ある程度熟練した向きにとっても、次に利用する予定のAzureサービスについて手早く把握しておきたい場合に、辞書のように利用できることでしょう。というのも、本書では各章の要所要所にオンラインドキュメントのURLが記載されており、細かい部分についてはそちらで補完するような構成となっているためです。

あらゆることを正確に記憶しておける人間は稀です。本書は、Azureに関する知の高速道路を読者に提供してくれることでしょう。そして忘れかけたAzureの知見を改めて引き出す際にも十分に価値を発揮してくれると思います。